Ankiについて
Ankiは、忘却曲線に従ってAnkiカードを出題してくれる、暗記に特化したアプリです。
Windows、Mac、Android版は無料で使うことができます。(iPhone/iPad版のみ有料)
国家試験終了後以降、Ankiを使う予定のない方は、Windows、Mac、Androidでアプリをダウンロードすることで無料で使うことができます。
Ankiの使い方については、以下の記事でも紹介しています。
Anki については、こちらの記事もおすすめ
Anki とは? Anki アプリのメリット、インストール方法や使い方を紹介
Ankiの共有デッキを使って医学英単語を勉強する
Ankiには共有デッキという機能があり、誰かが作った共有デッキを無料でダウンロードして使うことができます。
一度ダウンロードしてしまえば、自分でカードを追加したり削除したりして自由に編集することも可能です。
今回は、医学英単語の共有デッキを使うまでの手順や具体的にどんなデッキ内容なのかを紹介していきます。
共有デッキ利用までの手順
AnkiWeb(https://ankiweb.net/about)のサイトに行く。
登録したことがない人は、右上の「Sign up」からAnkiアカウントを作成する。
Ankiアカウント作成後、ログインしたら、ページの下のほうにある「Get Shared Decks」をクリック。
右上の検索バーに「医学英単語」と入力して、共有デッキを検索する。
すると、下の画像のように、AnkiWeb上にシェアされたAnkiデッキ(共有デッキ)が表示される。
使いたいAnki共有デッキのページに行き、ダウンロードする。
2022/3/1現在、「医学英単語 症候名・症候名」、「医学英単語 解剖(人体の構造と中身は同じ)」、「医学英単語 診療・検査に関わる単語」、「医学英単語 その他」の4つの Anki デッキを共有しています。医師国家試験に関しては、「医学英単語 症候と疾患」がより重要だと思うので、そちらから取り組むことをお勧めします。
デッキの概要
そもそも、デッキとは?
デッキとは、Ankiカードを集めたものです。
デッキは、一つの医学英単語につき、「英単語が出題→日本語で答えるカード」と「日本語で出題→英語で答えるカード」のカードがそれぞれ別々に収録されています。
誰かが作成してAnkiWeb上に共有されたAnkiデッキが「共有デッキ」です。
基本的には、デッキのカードの枚数=医学英単語の数×2(枚) となります。(一部例外あり)
「医学英単語 疾患名・症候名」281枚
症候と疾患名に関する医学英単語を集めたデッキです。医師国家試験まで時間がないなら、最初にやるAnkiデッキ。
医師国家試験の英語問題は、「めまい」などの症候を英語で知っていないと解けない問題も出題されます。
臨床問題として医学英語が出題された際に、症状から疾患を絞り込んだり、必要な検査を考えたりと直接点に結び付きやすいデッキだと思います。
私は現在、研修医として働いていますが、上級医の先生のカルテには英語が散りばめられています。
散りばめられた英単語を一つ一つ調べていては、カルテを読み解くだけでもかなり時間がかかってしまいます。
医学英単語を勉強しておくことは、医師国家試験の対策としてだけでなく、働き出した時の時間短縮にも繋がります。
是非、長期的な視点でのメリットも考慮して、医学英単語の勉強を始めてみてください。
どんな内容?
日本語 | 英単語 |
倦怠感 | malaise |
疝痛 | colic |
黄疸 | jaundice |
色素沈着 | pigmentation |
無呼吸 | apnea |
「医学英単語 診療・検査に関する単語」
臨床の中でも、診療や検査に関わる英単語を集めたものです。2番目に取り組むAnkiデッキ。
「医学英単語 疾患名・症候名」のデッキと同じく、臨床に直接関わる英単語が多いです。
どんな内容?
日本語 | 英単語 |
主訴 | chief complaint |
予防接種 | immunization |
紅斑 | erythema |
血管雑音 | bruit |
内診 | pelvic examination |
「医学英単語 人体の構造」111枚
解剖に関する医学英単語を集めたAnkiデッキです。
臨床的な内容に関与する割合はやや低いので、国家試験まで時間的余裕があれば勉強してみてください。
マニアックなものも含まれているので、必要ないと感じたものは削除しながら学習を進めていくのがよいと思います。
各臓器の名前などは、知っておいて損をすることはありません。