マッチング の病院試験に向けてやるべきこと
マッチング の対策は、面接対策と筆記試験の対策の2つに大きく分かれます。
この記事では、筆記試験の対策を紹介していきます。
面接対策については、以下の記事で紹介しています。面接でどんな質問が聞かれたのか、何に気を付けながら話したのか、などについて書いています。
マッチング の面接対策についての記事はこちら
【医学部】病院試験・マッチングの面接に向けて準備したこと、意識したこと
まずは敵を知ることから
病院試験でまずやることは、敵である病院試験について把握することです。
具体的に把握するべきこととして、以下の3点が挙げられます。
- 試験内容
- 筆記試験の難易度
- 受験者のレベル・人数
試験内容
試験内容について知っておくべきことは、
どの科目から何問ずつ出題されるのか、またマイナー科は出題されるかどうか、です。
特に、マイナー科が出題されるかどうかは、マッチング までの勉強量を大きく左右します。
マイナー科が合否を左右しないようであれば、マッチング 試験ラッシュが終わる8月までは、メジャー科の勉強に専念することができます。
病院見学の際に、なるべく過去問を入手したり、研修医の方にマッチング に向けて勉強した内容を聞いたりしておきましょう。
また、 同じ日に見学に来ている学生がいれば、マッチング の試験についてどのような情報を入手したか聞いてみると、取りこぼしがなくなります。
経験談として、ある病院で脳外科を見学したのですが、そのタイミングでちょうど初期研修医の先生が脳外科をローテートしていなかったため、マッチング の面接・筆記試験の過去問をもらえないまま見学が終わりそうになったことがあります。しかし、偶然別の病院の見学で知り合いになった学生が、その日の見学にもいたため、過去問を共有してもらうことができました。
筆記試験の難易度
マッチング 試験の難易度について重要なことは、
医師国家試験レベルなのか、それ以上のレベル(例えば内科専門医レベルの問題が出るか)かどうかです。
こちらも病院見学の際に、確認しておきましょう。
筆記試験の難易度がどのくらいなのかによって、その後の勉強の方針も大きく変わってきます。
受験者のレベル・人数
受験者のレベルについても、初期研修医の先生に尋ねるのが一番わかりやすいです。
どのくらい勉強して、マッチング に臨んだか、同期は優秀な人が多いか、を聞いてみましょう。
受験者の人数ですが、マッチング の倍率を「医師臨床研修マッチング協議会 ホームページ」で確認できます。
自分のライバルがどのくらいいるのかイメージできるのモチベーションにも繋がります。
病院見学による事前の準備は欠かせない
こうしてみると、敵を知るためには病院見学による情報収集はとても重要です。
マッチング の戦いは、病院見学から始まっているといっても過言ではありません。
具体的な勉強内容
マッチング 試験の難易度によって、勉強するべき内容は異なります。
今回は主に、「医師国家試験レベル」の場合と、「専門医レベルの問題が出る」場合に分けて紹介します。
医師国家試験レベルの場合
とにかく、クエスチョンバンクと予備校のテキストを完璧にすることです。
私はQ-Assistを受講していたので、まずは講義テキストの内容を全て、自分で説明できることを目標に勉強していきました。
Q-Assistでは、講師の先生が講義内で触れてはいないが、テキストには書かれている内容があります。
そういった内容も含めて、完璧にすることを目指しました。
予備校の講義動画では、過去に国家試験で出題された内容を重点的に説明して、過去問を解きやすいように説明してくれています。
講義動画内で説明されていなくても、「テキストには載っていたから」という理由で覚えていた知識で解ける問題が、マッチング 試験や卒業試験で出題されました。
講義動画の内容に引っ張られすぎず、偏りのない勉強を積み重ねることが、人との差に繋がっていきます。
こちらの記事もおすすめ
Q-Assistの内容をAnkiを使って定着させる勉強方法についても紹介しています。
【医学生向け】AnkiとQ-Assistを使った医師国家試験の勉強法
専門医レベルの問題が出る場合
専門医レベルの問題が出るなら、上記の「医師国家試験レベルの場合」の勉強に加えて、
「内科系専門医試験QuickCheck」をやるのがおすすめです。
これは、イヤーノートを購入すると無料で付録として配布される冊子です。
QuickCheck が表示されないとき
内科系専門医試験QuickCheckの内容は?
内科系専門医試験QuickCheckは、内科専門医試験版クエスチョンバンク(QB)です。
クエスチョンバンク(QB)といっても、医師国家試験のQBと違い、一問一答の〇×形式になっていて、そこまで時間はかかりません。
解説もかなりシンプルに書かれています。
イヤーノートの関連ページに飛べるリンクも付いているので、非常に効率よく内科専門医試験の最低限の知識を勉強することができました。
「イヤーノート2022」に付いているものは、全問題で2991問です。
古い年度のイヤーノートを使っていると、表示されないということがありました。最新版のイヤーノートにアップデートすると表示されると思います。
MEDIC MEDIAのサイトでも紹介されていました。
内科系専門医試験QuickCheckをどう使うか
具体的には、以下の手順で勉強を進めていきました。
- 内科系専門医試験QuickCheckを解く
- 間違えた問題は、イヤーノートで確認
- 新たに覚えたことを、Q-Assistのテキストに書き込む
内科系専門医試験QuickCheckは、イヤーノートに載っている国家試験レベルを超えた知識のうち、特に重要な知識をピックアップするための指標になり、効率よく勉強を進められます。
マッチング までは時間がない
多くの大学では、マッチング の準備と大学の臨床実習を並行して進めなければならないと思います。
臨床実習があると、どうしても手術に入って疲弊したり、拘束時間がやたらながかったりと予定通り勉強が進まないものです。
そんな方でも、この記事を参考に少しでも効率よく勉強してもらえれば幸いです。