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【医学生向け】 Anki と Q-Assist を使った医師国家試験の勉強法

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【医学生向け】 Anki と Q-Assist を使った医師国家試験の勉強法

この記事はこんな方におすすめ

  • Q-Assistの内容を完璧にしたい医学生
  • 医学の暗記量が多すぎて、覚えてもすぐに忘れてしまう方
  • Anki を医学部の勉強に応用させたい方
  • Ankiを使った勉強方法を探している医学生

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この記事を読んでいただいている方のほとんどは医師国家試験を受験することになるのではないでしょうか。

そんな方におすすめの記事がこれです。

国家試験を実際に受けた経験をもとに、あったらいいもの、前日の勉強内容などについて書きました。

Anki とは

Anki は、暗記カードを自分で作成し、学習していくアプリ・ソフトです。

Anki については、こちらの記事もおすすめです。

Anki の使い方・メリット・インストール方法などを紹介しています。

Anki の特徴

  • 暗記カードを自由に自作できる(画像や音声の挿入もできる)
  • 忘却曲線に沿った出題頻度でAnkiカードを出題してくれる
  • Ankiカードの出題の頻度や次の出題までの期間の上限などをカスタマイズ可能

これらがAnkiの大きな特徴であり、国試の勉強にAnkiを選んだ理由でもあります。

Anki は、膨大な知識を覚える必要のある医学部の勉強にピッタリです。

なぜ、Anki を使うのか

国家試験に必要な暗記量は膨大です。

よほどの記憶力の持ち主でない限り、勉強した医学の知識に一定時間触れなければ忘れてしまいます。

国家試験の勉強をする上で重要なこと

医師国家試験の勉強量は膨大です。

そこで医学部の勉強で重要なのは、

一度勉強した医学知識を定期的に見直し、忘れないように保つことです。

そして、

医学知識の復習は忘却曲線に沿って復習するのが最も効率がいいのです。

私は、この知識を見直すタイミングの通知にAnkiを使っています。

忘却曲線とは

忘却曲線(ぼうきゃくきょくせん)は、記憶の中でも特に中期記憶(長期記憶)の忘却を表す曲線。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

具体的な勉強方法

Ankiデッキの作成

デッキとは、Ankiカードを集めたものです。

まずは、Ankiカードを入れておくデッキを作成する必要があります。

  • 「デッキを作成」をクリック
  • デッキ名を入力する(好きなデッキ名でOK)
デッキの作成
デッキ名を入力

Q-Assist に載っている疾患ごとに、Anki カードを作成

  • Ankiカードを追加したいデッキを選択し、上に並んでいる「追加」クリックする。
  • 下の画像のようなAnkiカードを全科目、全疾患について作成する。

暗記カードの裏面に当たる「back」の部分には何も記入しません。

Ankiカードを追加するデッキを選択する
Ankiカードの作成例

Ankiカードは一度に全科目完成させるのではなく、Q-Assistの動画を見終わった疾患から順序作成していきました。

Anki カードを通知カードとして使う

作成したAnkiカードを「暗記するためのカード」として使用するのではなく、医学の知識を確認する日を通知する「通知カード」として使用します。

この「通知カード」に従って復習していくことで、忘却曲線に沿って医学知識を復習することができます。

  • 学習したいデッキを選択する。
  • 「スタート」クリックし、学習スタート。
  • Ankiカードに表示された疾患を復習し、復習完了後に「解答を表示」をクリックする。
  • 初めて学習する Anki カードの場合、「もう一度」「正解」「簡単」の3つが表示されるので、「正解」をクリックする。

「正解」をクリックした場合、同じ日にそのカードが再び出題されますが、出題された際にもう一度「正解」を選択すれば問題ありません。それ以降は、忘却曲線に沿って出題してくれます。

「簡単」を選択すると、次の出題までの期間が4日後になる

もちろん、 Anki カードの疾患について「簡単」と感じた場合、「簡単」を選択しても問題ありません。

ただしその場合、次の出題までの期間が、「正解」を選択した場合に比べて長く(4日後)なります。

その疾患を初めて学習するのであれば、「正解」を選択することをお勧めします。

デッキを選択
「スタート」をクリック
表示された疾患を復習し、復習完了後「解答を表示」をクリック
「もう一度」「正解」「簡単」の3つが表示されるので、「正解」を選択する

毎日出題されるAnkiカードしたがって、疾患を復習する

毎日出題されるこの「通知(Anki)カード」に従って医学知識を復習していくことで、忘却曲線に沿って抜けていくであろう知識の抜けを無くすことができます。

参考までに、国家試験受験時の通知カードの枚数は1002枚でした。
(ECMO(体外式膜型人工肺)や中心静脈カテーテルなどのQ-Assistではあまり触れられていなかった項目も自分でまとめて、この通知カードを作成して復習していたので、Q-Assistに載っている項目よりは多くなっています。)

出題期間の上限設定

Ankiのデッキの右にある歯車マークから「オプション」→「復習」タブから、「復習間隔の上限」を変更できます

私の場合は、60日に設定しています。これにより、先ほどの肺癌のAnkiカードの例でいえば、肺がんの知識に触れない最大期間が60日なります。

これにより、医学知識がどれだけ膨大になろうと、最長でも2カ月に一回はその知識を復習することができます。

注意点 知識ごとにAnkiカードを作成する勉強法はお勧めしない

Ankiを使った勉強法として、医学知識一つにつき、一枚のAnkiカードを作成する勉強法もあると思います(例えば、下の画像のように)。

スクリーンショット 2021-11-28 185004

しかし、私はこのやり方をお勧めしません。

お勧めしない理由

医学知識ごとにAnkiカードを作成する勉強法をお勧めしない理由として、以下の3つがあります。

  • Ankiカードの作成に時間を取られすぎる
  • 疾患の理解に重要なイメージが抜け落ちてしまう
  • 疾患を丸ごと復習しないと、断片的な知識になってしまう

Ankiカードの作成に時間を取られすぎる

Ankiを使う目的は、膨大な医学知識を定期的に復習することで確実に定着させることであり、Ankiカードの作成はあくまでその過程です。

医学部生が覚えるであろう知識を全てAnkiカード化することを考えると、それにかかる時間を暗記することに費やすべきです。

疾患の理解に重要なイメージが抜け落ちてしまう

自分のテキストを見直すと、Ankiカードにするほどではないが、疾患の理解のために重要なイメージがメモしてあります。

それらの知識は確かにAnkiカードにするほどの知識としての重要性はありませんが、

その疾患の概要をつかむうえでは重要なイメージであることは間違いありません。

医学部生で、Q-assist を受講している方であれば、清澤先生が伝授してくれる疾患のイメージに助けられている学生は多いはずです。

知識ごとにAnkiカードを作成した結果、そのようなイメージが抜け落ちてしまうのは、応用力の低下につながります。

疾患を丸ごと復習しないと、断片的な知識になってしまう

疾患を丸ごと復習するように設定したほうが、体系的な知識として蓄えられるため、応用も効きやすいです。

疾患の症候・検査・治療をまとめて復習し、臨床のアプローチを理解しておくことは、国家試験の問題を解くうえでも役立ちます。

Q-Assist復習用の Anki 共有デッキ

医師国家試験まで時間がない方Anki のデッキ作成の時間を少しでも減らしたい方には、私が作成したデッキを共有します。

ダウンロードして適宜改変しながら使用していただく事で、デッキ作成の時間を短縮できるはずです。

Anki カードはQ-Assistの復習用に作ったもので他の予備校のテキストでは、使いづらいかもしれませんが参考にはなると思います。

興味のある方はダウンロードしてみてください。

おおむね、Q-Assistにある疾患ごとにカードを作成しましたが、ところどころ追加で勉強した内容についてQ-Assistにない内容についてもカードを作成しています。

必要なさそうなものは適宜削除して使用してください。

共有デッキのダウンロードリンク(AnkiWebのサイト):https://ankiweb.net/shared/info/991305830

最大のメリットは習慣化

Ankiを勉強に応用することの最大のメリットは、勉強を習慣化できることです。

一度カードを作ってしまえば、体調が悪かろうと、旅行に出かけようと、Ankiは毎日容赦なくカードを出題してきます。

それによって、医学部生の間の勉強の習慣が確立されたといっても過言ではありません。

まとめ

習慣化できることがメリットと書きましたが、継続することはかなりストレスフルな行為です。

自分で作りすぎたカードの多さに苦しめられることも多々ありました。ただ、それ以上に継続することで得られる圧倒的な知識量や理解の深さを、模試や病院試験を通して実感しました。

この勉強法を通して、医学的知識の習得だけでなく、継続することの重要性を感じることができました。

勉強法に迷っている方の参考になれば幸いです。

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